月光

月光

 

君のいる金曜日の夜

明日はお休みだからあなたはここには来てくれない

ずるい男だと頭で思っていても

心が全力であなたを求めている

 

あなたは誰を見ているの?

私?

それともあの人?

そうあなたに聞けたら

この関係を断ち切ることができるのかもしれない

でも、

それを「私」が許さない

 

あなたのいない夜に

あなたを想って泣いても

あなたはきっと来てはくれない

それを私は痛いほどに知っている

 

愛している

そんな言葉なんかで片付けられない

あなたへの執着

私が断ち切れないなら

いっそあなたがわたしを壊してくれればいいと願ってしまう

 

 

あなたの指が私の頬を滑る

もっと私にあなたを感じさせて

何も考えられなくしてほしい

 

あなたのことだけを考えていればいいのだと私に思わせて

この世界にはあなたと私以外の何もないのだと思いたい

 

そう思える時間が

そう思わせてくれる時間が

永遠に続けばいい

この夜が終わらなけばいい

 

今の瞬間

この世が滅べばいい

そう

願ってしまう

 

そしたらふたり一緒に死ねるのに

あの人の元へなど返さないのに

 

いつから私はこんな女になり下がったのだろう

あなたの愛した女は私の中でもう静かに息絶えてるのかもしれない

でも、あなたの前で私は永遠に出会った頃の純真な私を演じるの

私が本当に壊れるその時まで

うんん・・・

あなたが私を壊すその時まで

 

いつも2人を照らすまぶしいほどの月の光が

私をすこしずつ狂わせた

 

FIN

 

月草:これってヤンデレですか?

ちなみに一部変更の一つは前HPでは『頬』が『肌』でした。

いっきに色気増しません?(笑)

頬ならまだよくないですか?←

あ、いや、暴露してる時点で意味ない抵抗の気もしますが・・・。

これヤンデレなら書けるかも・・・。

 

前HPより一部増筆・改変転載